膝の周囲には全部で15個の滑液包(水がたまる袋)があると言われています。滑液包は、関節内の摩擦を軽減し動きをスムーズにする為に、平常時でも少量の組織液が入っていますが、何らかの原因による炎症で液が大量に分泌されて腫れ・痛みを起こします。「膝に水がたまる」というものの多くは、「膝蓋上包」というお皿の骨のすぐ上の部分にある滑液包に大量に滑液がたまった状態のことを言います。膝の打撲や関節内の組織損傷(半月板や軟骨)が原因となる炎症によって発症します。
病院で太い太い注射針をさして水を抜いても、原因となる炎症が治っていなければ、すぐにまたたまります。これを繰り返すと、「クセになる」という状態になります。
水は原因となる炎症が治まれば、自然に体に吸収されるので「クセになる」という不幸な状態になるのを防ぐためにも、初期のアイシング、固定、治療をしっかり行い、早期に回復させましょう。他にも、水がたまる部分はありますので、ご相談ください。